週の末に沸く宮の境内で小池の水面を見つめる幼女

2007年1月20日
 幼女、鯉(こい)の水泳のうちに揺れる水面(みなも)を、ほとりに架かる石橋に寄ってそのつぶらな瞳でしばし見つめる。

 世に名のある天神様(てんじんさま)―天満宮(てんまんぐう)―の大きな神社は、この週末の境内にまた多くの参詣者を湛えて賑わう。

 大神殿に向かって過ぎてゆく数多の人の歩みを背後に、幼女はひとり、しばしその目を、澄みわたる冬の光を返す小池の水面に泳がせた。


幼女|神社|福岡県|紀行道中写真館

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