年始に沸き立つ宮の境内であんずを片手に笑う幼女
新しい年の明けて間もない正月三が日の日の午後に、天神(てんじん)を祀る名のある神社の境内は例年に違うことなく、その参道から奥までの端々に大層の賑わいを湛えていた。
表参道に軒を連ねる出店のものなろう杏子(あんず)の果実。杏―からもも、甘いあんず飴。
真っ赤に熟れたそれを幼女は時にほお張り咥えてかじって、赤く染まった薄い唇を真一文字に閉じて笑った。
幼女
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神社
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福岡県
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紀行道中写真館
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