年始に沸き立つ宮の境内であんずを片手に笑う幼女

2007年1月2日
 新しい年の明けて間もない正月三が日の日の午後に、天神(てんじん)を祀る名のある神社の境内は例年に違うことなく、その参道から奥までの端々に大層の賑わいを湛えていた。

 表参道に軒を連ねる出店のものなろう杏子(あんず)の果実。杏―からもも、甘いあんず飴。

 真っ赤に熟れたそれを幼女は時にほお張り咥えてかじって、赤く染まった薄い唇を真一文字に閉じて笑った。


幼女|神社|福岡県|紀行道中写真館

Copyright (C) 2006-2007 Ψ, all rights reserved.
Powered by w.nsview.net/