賑わう休日の宮の境内で小池の水面を眺めながらに参道橋を歩く幼女

2007年2月11日
 あまりに有名なその天満宮(てんまんぐう)は、この2月のはじめの日曜の日に、平日に増して多く人々の参詣の姿で賑わっていた。

 宮の中心ともいえる本殿の広場。その中央を通る参道は、名物の餅や土産を売る店が軒を連ねる表参道から続いて、やがて本殿に辿り着いて止まる。黒いニット帽の中から巻き髪を垂らして、幼女、そのくるくるの髪を揺らしながらに、泳ぐ鯉(こい)の姿を夢中で見ながらに、小池に架かる石橋の上に時折歩みを進めて、また時折座って水面(みなも)を見つめた。

 快晴の午後も過ぎゆく時刻に、天神様の宮の境内は時を静かに刻んでゆく。常世繰り返されそうしてまた繰り返されてゆく風景。幼き歩みに影を落として、夕凪のうちに沈んでゆく。


幼女|神社|福岡県|紀行道中写真館

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