春せまる時に賑わう神社の表参道の土産屋の前で妙な構えをして立つ幼女

2007年3月4日
 名物の餅(もち)を扱う茶店(ちゃみせ)に、土産(みやげ)の品を扱う店々・・・数多の参詣の者の歩みのうちに賑わう表参道(おもてさんどう)の脇には、それら様々の店の数々が延々途絶えず軒を連ねる。

 幼女はみやげのならぶ店の前。それまで見ていた品を片手に、突然、その場で股を開いて、両手をかざして静かに立った。

 梅の花散る天満の宮は近づく季節の陽気のなかで、途絶えることなき賑わいのうちに正午を終えまた午後に過ぎゆく。数多の幼い影のあしどりといっしょに、この日の終わりに向かって、境内の刻は夕凪の時に向かって静かに過ぎてゆく。


幼女|神社|福岡県|紀行道中写真館

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