股を串刺しにされて宙に浮く女園児

2007年1月14日
 の人形である。

 股に刺さる木の棒で支えられたこの人形は、明らかに幼い少女を、すなわち幼女を、それも園児服を思わせる布着をその身にまとった、すなわち女園児を模したものである。

 というだけならば別によいのであろうが、注目すべきは、ここが『幼稚園』の敷地内だということである。

 つまり、一日のうちのいずれかのひとときには、近くに置かれた遊具に集まる園児たちのその幼い嬌声で、この人形の周囲が賑わうということである。

 そして、その際少なからずの園児が、特に女園児がこの人形に気づき、この人形たる幼女の置かれた様を見やり、また見やってきたのであろう、ということである。

 この人形の設置者は、一体いかなる思いを胸に、この意匠を思いつき、そしてこれをここに設置したのであろうか。そして、いわばおしおきともいえる様にあるこのお友達を見て、園児は、特に女園児は、いかなる想いを胸に遊ぶのであろうか。

 それは彼または彼女の知るのみである。


女園児|福岡県|紀行道中写真館

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