背負い背負われて歩みゆく幼女

街路は都市化して久しい町の歴史を湛える大通り。城址に寺院群に大公園にまた町の中枢機関の散在する市街。網の目のごとく走る車道とその傍に隙間なく並び在るビル群に店舗群―地は九州北方は福岡の地の福岡市域の中央部界隈。斯様なる街の一角にあって人々のゆき交う歩道の上を、他方をおぶってまたおぶわれたふたりの少女が歩いていた。西暦にて2005年の7月の半ばの炎天の空のもとで、サンダルにスカートに薄いシャツなる夏の出で立ちで成されたその姿は大都市の一角にしばしながらも小さな影を映していたのだった。


幼女|福岡県|紀行道中写真館

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