公園の砂場を裸足で歩く桃色花柄ワンピの幼女

2006年8月10日
 夏休みに入って久しい夏の日の午後に、その公園は数多の者達の遊ぶ声のうちに賑やかであった。

 街のさなかに広範にわたって森林地帯をつくる大きな公園。周遊道の両脇に並び立つ夏の木々。その一角に置かれた広場、様々なアスレチック類の並ぶ広場のなかで、桃色にして花柄のワンピースを着たその幼女は、日焼け盛りの肌をあらわに、砂場でしばしの時を遊んだ。

 だんだんだんだん薄くなりゆくに射す光と空の色。日はしだいに夕刻に近づいてゆく。

 公園のなかを縦横に通る小道に出始める露店の姿。だんだんと増えてくる歩み人の姿。

 ここにもうすぐ始まる夏祭に向かって、落ちゆく日のなかに幼女の影もまた、その色をしだいに濃くしていった。


幼女||公園|福岡県|紀行道中写真館

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