新博多地蔵尊

晴れわたる夏の日にセミの協奏賑やかなりし、2006年8月13日の姿
高層建の公営住宅が群れ成して形成する団地のさなかに、ぽつんと存在する地蔵堂。右手の石碑には、その表に『新博多地蔵尊』、その裏に『平成二年四月吉日 新殿建立記念 千代第五期改良住宅 建設組合』との刻字がそれぞれ。千代(ちよ)とはこの地蔵堂のある町の名前である。地蔵は左から、『將軍地蔵尊』、『常盤石佛』、『如意輪観音菩薩』、『榎地蔵尊』、『西口地蔵菩薩』とある。

博多(はかた)の町の川向こうにあたる千代町には数多くの公営住宅が存在し、この『新博多地蔵尊』を擁する住棟のほかにも、『石堂地蔵尊』や『松栄地蔵尊』などを擁する住棟がそれぞれ近場に存在している。そうした地蔵堂の多くは、地の出身の物故者や戦没者を祀るものであるという。

所在は福岡市博多区千代3丁目18番3号の『市営新博多住宅』3号棟敷地内。濡衣塚にその山号の由来を持つ浄土真宗の寺院『濡衣山松源寺』の裏手である。


|福岡県福岡市|紀行道中写真館

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