『春日神社(かすが-)』と刻まれた額の掛かる鳥居には、大正10年(1921年)建立との刻字。 九州北方、福岡県(ふくおか-)。福岡市の南部に位置する南区(みなみ-)の更に南寄りの区域は、同県春日市(かすが-)や那珂川町(なかがわ-)との境界を各所に擁する街路である。そうした南区域のうちの、弥永(やなが)とされる街区の一角にこの神社はある。 境内に由緒書などは示されていない。境内にはエノキ、クスノキ、ムクノキなどの保存樹が並び、散在するいくつかの石柱、碑、その裏口には猿田彦大神の大きな石柱が建っている。拝殿内には絵馬が幾つか。『東郷子供中』とあるそれらの絵馬は、いずれも昭和30年(1955年)から40年(1965年)の奉納とされているものが多い。東方の春日に鎮座する春日神社に縁をもつ宮であろうか。所在は福岡県福岡市南区弥永1丁目21。弥永一丁目公民館の左手。最寄のバス停留所は、西鉄バス『弥永西小入口』。ほど近くに脊振神社がある。 |