秋日にありながらあたたかな昼時に開催さなかの幼稚園の運動会、にぎわい和気包む広場の傍のテント。そこは、園児服、そのなかでも、殊に園児たることを強調し映える園児体操着で身を包む女園児達の、その嬌声、あるいは歓声、あるいは静かなつぶやきのうちに憩に彩られてある場所。 テントとテントの隙間にのぞく地面の砂を触って遊ぶ赤の髪留めの女園児、そして、その姿を傍から眺めてほほえみ漏らすは、ふくよか、豊満、あるいはおデブ、時に姐御(あねご)なるごときあだ名すら持ち得そうな、たわわなる肉体、実に堂々たるものといえよう女園児の風体なり。 斯様。横たわるボンレスハムのごとき脚も、ひとときののちに熱を発する。そんなどこかの秋景色。
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