春日神社の『婿押し』

 春日の婿押し(かすがのむこおし)と呼ばれる行事は、古来から毎年1月14日夜にこの神社にて行われるところの、数百年の歴史を持つと伝えられる年中行事である。

 春日神社の氏子のうち、前年に結婚した新郎新婦を宿(現在は敷地内に建つ公民館)で披露し(左義長点火(さきっちょうてんか)、宿の行事)、拝殿と境内で『祝い歌』を歌いながら婿を揉み(婿押し)、最後に若水を掛けて祝福する行事(若水祝い)と、五穀豊穣と開運を願っての樽せりやお汐井取り(おしおいとり)が行われ、千秋楽で幕を閉じる。

 農村社会の様々な伝承が複合された、全国的にも珍しい貴重な民俗行事であるとされ、重要無形民俗文化財に列せられている。


春日神社|紀行道中写真館

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