庚申塔(こうしんとう)―遥か中国大陸より伝来し着いたものとされる庚申信仰に基づいて建立された石塔。塚(すなわち墓)の上に建てられることから庚申塚(こうしんづか)とも呼ばれ、またその建立に際して供養の儀を伴ったことから庚申供養塔とも呼ばれるものである。その態様は、三猿(さんざる)とされる三匹の猿の彫像が見られるもの、また単に庚申あるいは庚申塔と彫られたものなどに代表されるが、地域などの別によって様々である。その興隆は、江戸時代(西暦1603年-1867年)初期の頃より広く見られ、明治の代にて終焉を見せた。撤去や移設の運命を辿ったものもあるが、確かに残ったものもあり、今も古い集落であることを示す痕跡として路傍の一角にたたずむのである。
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福岡県前原市三雲地内 |
福岡県福岡市蒲田地内 |
福岡県大野城市牛頸地内 |
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福岡県福岡市脇山谷地内 |
福岡県大野城市雑餉隈地内 |
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