福岡県福岡市蒲田地内に建つ庚申塔

地は九州北部。福岡の地の福岡市域の東端部。この地を東西に流れる多々良(たたら)川が猪野(いの)川と久原(くばら)川という二河川に分岐する地点は、同県糟屋郡粕屋(かすや)町、同県糟屋郡久山(ひさやま)町、同県糟屋郡篠栗(ささぐり)町、そして同県福岡市という四つの行政界の境の存在する場となっている。この境の場にある福岡市属地たる蒲田(かまた)地区は五丁に分かれている。大部分の山塊と一部の集落地として在る1丁目、集落地と諸産業施設の並ぶ区域として在る2丁目、3丁目および4丁目、大部分を山林とする5丁目である。多々良川が分岐して間もない地点―すなわち分岐した二つの河川に挟まれた区域は、このうちの1丁目にあたる場であり、そこには山へと向かう道路と古い集落が存在している。その内にあるのがこの庚申塔である。集落のわずか東には久原川の流れ。その向こう側にも集落。西の山側は市営住宅のある場となっている。撮影は西暦2006年6月18日。夏も間近の静かなる午後に、歴史の痕跡もまた静かにたたずんでいた。


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