牛頸平野神社の『天神社』

2006年7月27日
 境内中部右手、ちょうど拝殿の右脇にある石造りの祠。

 『天神社』。

 埴山姫命(はにやまひめのみこと)の祀られた祠で、安政4年(1857年)の銘があるという。この祠について、牛頸郷土史発行委員会の編纂による史書『牛頸郷土史』には次のような説明がある。

拝殿の右側に南向きに建っている石造の祠である。祠の側面には「安政(あんせい)四年(1857)十二月吉日」と刻まれている。

 祭神は埴山媛命(はにやまひめのみこと)という。埴(はに)は土器を作る粘土(ねんど)のことである。

 祠の正面に刻まれている梅鉢(うめばち)の紋(もん)は天神菅原道真公の紋であって、道真公の先祖は土器製造の土師氏(はじし)であるといわれるので平野神社に最も関係深い攝社(せっしゃ)である。

 また、祭神を菅公としない天神社は普通は田の神として祀られる。田神(でんじん)=天神(てんじん)という原初的信仰感覚からみると、或いは田の神として祀り始められたのかも知れない。』...


牛頸平野神社|紀行道中写真館

Copyright (C) 2006-2007 Ψ, all rights reserved.
Powered by w.nsview.net/