住宅の街の信号と自転車の少女達

造成されて間もないと見える真新しい住宅の並立する区域と、膨大な数の遺跡の出土する古い集落の形成された区域。これらを分かつのは南西から北東に貫かれた一本の細い車道だ。夕刻に車の往来は止むことがない。その少女達はそんな道の横断歩道にて信号の変わるときを待っていた。時は夏休み。薄いシャツにサンダルに帽子、あるいは黒髪に短いスカート。信号が変わる。自転車にまたがったその少女ふたりはやがて真新しい住宅街のほうへと向かってそのペダルをこいで去ってゆく。
往来してゆく車を前に 変わる信号見上げる少女 去るふたり
往来してゆく車を前に 変わる信号 去るふたり


少女|福岡県|紀行道中写真館

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