門を入れば目前に現れる本堂。その額には『豊川�憎k尼真天』と。 　�憎k尼真天(だきにしんてん)―すなわち、咤枳尼真天、咤枳尼眞天、�憎k尼真天、�憎k尼眞天、あるいは荼枳尼天とも表記される、インドの女神を起源とするところの、夜叉神(やしゃ-)ともされる仏である。豊川稲荷が祀る神。ちょうど左脇にある稲荷鳥居の額にも同じ刻字がなされている。 　手前の赤塔は、福岡県鞍手郡(くらて-)小竹町(こたけ-)の小西辰雄氏(当時70歳)による、昭和38年(1963年)9月の奉納であるといい、また『曹洞宗管長瓏仙八十八署』との刻字もなされている。