福岡県(ふくおか-)のほど中央部の内陸地にわずかな町域を有する町、宇美(うみ)。糟屋郡(かすや-)に属するこの町は、北部で同じく糟屋郡に属する志免町(しめ-)や須恵町(すえ-)との境界を据えている。 | 下宇美緑道 | 明神坂(みょうじんざか)という街区がある。この街区は、宇美町のもとの街区であって、その内の中部北端に位置し、町内を南北に貫く九州自動車道を間近に据え、新原(しんばる)なる須恵町の街区と接し、九州自動車道と九州旅客鉄道香椎線(かしい-)の線路とに挟まれた場所にある、一丁目から三丁目までの区域で形作られている。 | 境内に通じる坂道 | 斯様。そのうちの二丁目にあたる区域。街区の内の南西に位置する、背後に森林を据え見る区域の、文字通り坂地をなす集落地の一角に、民家群の奥に隠れるかのごとくに座する、小さな寺がある。
| 日蓮の立像 |
- 寺名:妙法寺(みょうほうじ)
- 本尊:不明
- 宗派:法華宗本門流(ほっけしゅうほんもんりゅう)
妙法寺。宗派は法華宗。正確には、法華宗本門流―鎌倉時代の大仏僧たる日蓮(にちれん)を宗祖、室町時代の日蓮僧たる日隆(にちりゅう)を派祖とする、日蓮門下の一派―の九州教区の寺の一にあたる。 上方に溜池を湛える森林に面した民家を見下ろす場所、九州自動車道の脇道から通じる緑道から分岐する細道の奥。納骨堂、日蓮を模した石像、そして本堂があわせて伽藍を形成。 丘上の場たるその境内は、宇美の町々、志免の町々、その向こうに連なる山々を仰ぎ見る。
所在は福岡県糟屋郡宇美町明神坂2丁目7番7号。最寄のバス停留所に西鉄バス『下宇美』が、近場に下宇美公民館、ほど近くに光正寺古墳などがある。
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