年賀の祭に沸き返る宮の大腕のなかのちいさな幼女

年賀の祭に沸き返る宮の大腕のなかのちいさな幼女、なにかに気づいて小脇に目をやる。 新年明けきて三箇日。

 寄せては返す白妙(しろたえ)の波に続く砂浜の松原の先に後鎮座まします実に名のある官幣大社(かんぺいたいしゃ)の後裔宮。

 年賀の詣でに訪れた者、年に一度の名のある祭(まつり)の見物のために訪れた者―想いゝのたばかりを胸に詣でた者らの歩みをたたえ、澄み渡りきった風の吹き抜ける境内は殊に賑わいを見せる。

 祭は午後のひとときにまさに盛りのときを迎えていた。参道から途切れること知らずに延々と続く人だかり。押しては引きゆく人波のなかで詣での歩みをとめて見る人。

 奥に到ってたまのうてなを間近に神事を見守る人々。

 幼女はそこにいた。

年賀の祭に沸き返る宮の大腕のなかのちいさな幼女、大腕のなかにおさまる。 年賀の祭に沸き返る宮の大腕のなかのちいさな幼女、肩のむこうのなにかを見つめる。 年賀の祭に沸き返る宮の大腕のなかのちいさな幼女、ちょっと脇を見る。 年賀の祭に沸き返る宮の大腕のなかのちいさな幼女、・・・!
腕におさまる っ? 脇を見る ・・・!
年賀の祭に沸き返る宮の大腕のなかのちいさな幼女、遠い目をしてみる。 年賀の祭に沸き返る宮の大腕のなかのちいさな幼女、ふたたびちょっと脇を見る。 年賀の祭に沸き返る宮の大腕のなかのちいさな幼女の横顔 年賀の祭に沸き返る宮の大腕のなかのちいさな幼女、見納める。
遠い目をする っ・・・ 横顔 見納め

幼女||神社|福岡県|紀行道中写真館

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