大通り、そこは大祭の主舞台。次から次にと途切れる間もなく練り歩いてゆく行列は、市街に豊かな緑を育む大きな公園からその行進を始めて、待ち迎える終点へと向かって歩みを進めてゆく。 その道のりの途中ほどの地点。そこを今まさに通り過ぎようとしてやってきた幼女達を、歩道にたかる数多の人々の歓声が迎えた。 先頭をゆくはその肌あらわなバレエの踊り子風の衣装をまとった幼い少女。そしてその後に続くは、桃色のボンボンで先を飾ったバトンを手にした幼女の群(むれ)。 その身が細かに揺れ動くたびに、その身を飾る色とりどりの衣装のフリルがひらりと舞って、脇見る人々の目に彩を与えてゆく。
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