週の末に沸く宮の境内の小池のほとりに立って鯉見る口にチョコレートをつけた幼女

2007年1月20日
 名のある天満宮(てんまんぐう)の奥の境内の庭園に湛えられた小さな池は、様々の色、様々の大きさ、実に様々の姿を見せる鯉(こい)たちの泳行のうちに賑やか。

 幼女は、参道の脇に軒を連ねる出店で買ったのであろうアイスクリームを片手に、小池のほとりに立って、口のまわりについたチョコレートを気にすることもなきままに、あるいは気づくことなきままに、水面に映る色とりどりの鯉に夢中になっていた。

 現れては消え、また現れては泳いで過ぎてゆく数多の影を、傍で眺める薄毛色の幼女やほか様々の幼き影と同じように、邪もなき様に、見ては心を躍らせるようにその跳ね姿を水面に映すのだった。


幼女|神社|福岡県|紀行道中写真館

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