岡本コミュニティセンター

2006年11月15日
 福岡県(ふくおか-)の内陸、ほど中央部にあって、わずかな市域を有する春日市(かすが-)。その北部の、県都福岡市(ふくおか-)との境界を間近に据え、国指定史跡須玖岡本遺跡(すぐおかもと-)などの数多の弥生時代(やよい-)の遺跡が密集する、岡本(おかもと)という街区のさなか。

 市によりゆるやかな丘陵地に形成された公園奴国の丘歴史公園の敷地内に、資料展示館などとともにある公共施設がこの岡本コミュニティセンターである。

 『岡本コミュニティ併用施設』とも呼ばれるものと見られ、また公民館も兼ねたものであると見られるこの二階建の施設は、常駐の職員も配置されているようで、利用の痕跡を端々にのぞかせる。

 『後漢書(ごかんしょ)』や『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』などの古の史書に登場するところの奴国(なこく)の中心地であった場所と推定されている岡本街区は、殊に有名な須玖岡本遺跡のほかにも、須玖五反田遺跡(-ごたんだ-)、須玖永田遺跡(-ながた-)、などの数多の遺跡を内に有する場所で、まさに遺跡の密集地帯。この岡本コミュニティセンターの脇にある磐若池(ばんじゃく-)の付近からも、弥生時代中期から後期のものと見られる集落跡『バンジャク遺跡』が出土したとのことである。

所在は福岡県春日市岡本3丁目65番。最寄のバス停留所は春日市コミュニティバス"やよい"の『奴国の丘歴史資料館前』。西方に市営若草住宅、わずか北に熊野神社、東方に天理教分教会などがある。


暫定|福岡県春日市|紀行道中写真館

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