地は九州北部、福岡県。同県太宰府市域の中枢部を東西に走る'政庁通り'とされる通りの北傍に密やかに存在する史跡が国指定特別史跡たる大宰府政庁跡(だざいふせいちょうあと)である。都府楼跡(とふろうあと)とも呼ばれるいにしえの代の都府の遺跡で、そこにある一画の規模はまさしく、古代この地の政治の中心として在ったのであろう太宰府の姿を想起させるのである。現在は公園として開放されており、大宰府展示館という博物館が敷地のうちに設けられている。所在は、今の街区にて観世音寺の四丁目の一角、観世音寺の西方である。付近には大宰府学校院跡とされる史跡も静かに存在している。撮影日は西暦2006年6月29日。あたりは晴れわたる空のもとに穏やかであった。 |