雑餉隈駅

2006年7月2日
 雑餉隈駅(ざっしょのくま-)は、福岡県(ふくおか-)の県都福岡市の博多区(はかた-)にある、西日本鉄道(通称西鉄)天神大牟田線の駅である。

 1924年の開業以来、九鉄雑餉隈駅、西鉄雑餉隈駅などとたびたび名称を変えながらも、ちょうど博多区の南端に近い部分にあって、一貫してこの地に在り続けており、博多区に存在する西鉄の駅としては唯一のものである。

 『雑餉隈』とは古くこの地に存在した地名で、特に遊郭を表した呼称ともいわれる。現在にあっても、商店街や歓楽街、特にいわゆる風俗街が広がる地帯として、その残影を確かに示している。ただ『雑餉隈』という名が公称たる地名として残るのは、今には、雑餉隈恵比須神社雑餉隈町観音堂のある、大野城市(おおのじょう-)雑餉隈町のみとなっている。この大野城市雑餉隈町はこの駅の所在地からほど近く南方にある。

 南側の出入口を出てわずか東に歩くと、銀天町商店街が南へ伸びて存在している。多くの日のそこはゆき交う人々のうちに賑やかな場所である。

所在は福岡県福岡市博多区銀天町1丁目1番1号。近場に、日本書紀にもその名が現れる史跡御笠の森(東方)、浄土真宗の寺院宝珠山慶傳寺(東方)、山田宝満神社(東方)、元町十日恵比須神社(南方)、福岡市営西春町住宅(南東)、那珂南小学校(南東)などがある。


|西日本鉄道|福岡県福岡市|紀行道中写真館

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