浄土真宗本願寺派―教證山―信行寺(しんぎょうじ)。 九州北方、福岡県(ふくおか-)の北西部に一角を占める町、糟屋郡(かすや-)宇美町(うみ-)。その中心部。この地で最も知られる地域一ノ宮宇美八幡宮のほど近く。
伽藍 小さな面積の寺である。本堂、庫裡、鐘楼と梵鐘、無量寿堂(むりょうじゅどう)と名付けられた納骨堂のほか、鐘楼の傍の『地蔵大菩薩』石柱などがあわせて伽藍を形成。鐘楼のある場からその塀を挟んで、更に小道を挟んだ先には、宇美八幡宮の弓道場が位置する。古書に見られる信行寺 江戸期の儒学・本草学者貝原益軒(かいばらえきけん)の編纂による名のある史書『筑前国続風土記(ちくぜんのくにしょくふどき)』、その『拾遺(しゅうい)』の『宇美村』の項に、信行寺についての記録が次のように遺されている。『本村〔上河原〕に在。真宗西博多万行寺の末なり。開基の僧を了西と云。』... 所在は福岡県糟屋郡宇美町宇美1丁目2の1。最寄のバス停留所は西鉄バス『宇美八幡前』。ほど近くに同じく浄土真宗本願寺派の寺たる光雲寺がある。また、隣県佐賀(さが)の武雄市(たけお-)に、天文12年(西暦1543年)からの歴史を持つという、同宗(浄土真宗)同派(本願寺派)同山(教證山)同名(信行寺)の寺がある。寺前の小道を更に北へゆけば宇美川とその先に宇美八幡宮の上宮にいたる。
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