明照山松月院

明照山松月院の全貌  読みは『しょうげついん』であろうか。

 歴史的に『博多(はかた)』とされた区域から見て、古くは石堂(いしどう)川とも呼ばれたところの御笠(みかさ)川の流れの向こう側。この寺院松月院は、福岡県(ふくおか-)、その県都たる福岡市の内の東方、東区(ひがし-)の一角の馬出(まいだし)とされる街区の二丁目、福岡市運営の公営住宅のひとつたる市営馬出住宅の1号棟のわずか南にある、浄土宗(じょうど-)の寺である。

 小道を挟んだ南の塀は九州大学薬学部の敷地のそれ。そのささやかな寺域は、山門をはじめ、いくつかの石塔や、墓地へと通じる道などを有して、わずかな区域に伽藍を形作っている。

 昭和五年(西暦1930年)の創建にして、法心なる者の開基〔『福岡寺院探訪』 /今田正昭/ISBN:4-87415-021-7〕

 寺域の北にも隣接して寺がある。すなわち浄土真宗の寺院たる大光寺である。

 付近には、日蓮宗の宗玖寺のほか、称名寺、市立馬出保育所などがあり、また市営馬出住宅1号棟の敷地内北側の一角にあっては、十六宵(いざよい)の物語を受け継ぎながら武野宿称(たけのうちのすくね)を祭神として祀る、翁別(おきなわけ)神社の鎮座する場ともなっている。

明照山松月院の山門 明照山松月院の『馬頭観世音菩薩』 明照山松月院境内の西に広がる墓地
山門 『馬頭観世音菩薩』石柱 西脇の墓地

所在は福岡県福岡市東区馬出2丁目11番1号。

|福岡県福岡市|紀行道中写真館

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