平面的な顔だちで、顔の輪郭(りんかく)、目元や口元の優しく穏やかな丸みのある線は、典型的な室町時代の様式です。両肩に衣をかけた観音像は、県内では類例がなくたいへん珍しいものです。
古くから雑餉隈(ざっしょのくま)の人々の信仰があつく、毎年7月17日には六月堂(ろくがつどう)とよばれる祭りが行われています。