雑餉隈町観音堂の案内板

2007年1月7日
 の手前左にある、大野城市教育委員会設置の、堂の祀る立像についての案内板。
  • 木造聖観音立像(もくぞうしょうかんのんりゅうぞう)
  •  福岡県指定有形文化財
  •  昭和45年5月2日指定
  •   高さ約60cmの檜(ひのき)の寄木造(よせぎづく)りの観音像です。頭には透(す)かし彫(ぼ)りの冠(かんむり)をつけ、左手には花の開いていない蓮華(れんげ)を持っています。眉間(みけん)と眼には、水晶がはめ込まれています。

     平面的な顔だちで、顔の輪郭(りんかく)、目元や口元の優しく穏やかな丸みのある線は、典型的な室町時代の様式です。両肩に衣をかけた観音像は、県内では類例がなくたいへん珍しいものです。

     観音像の胎内(たいない)には、「大仏所発心武蔵(だいぶつしょほっしんむさし)〔花押(かおう)〕応永(おうえい)廿一(にじゅういち)年八月□日うまのとし」の墨書(ぼくしょ)があります。応永21年は、1414年(室町時代)に当たり、この年に作られたと考えられます。

     古くから雑餉隈(ざっしょのくま)の人々の信仰があつく、毎年7月17日には六月堂(ろくがつどう)とよばれる祭りが行われています。

 平成8年3月29日、設置。


雑餉隈町観音堂|紀行道中写真館

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