奴国の丘歴史公園の内の南側東端、国指定史跡たる須玖岡本遺跡(すぐおかもと-)のうちの王墓の上石や覆屋、および住居跡などが眠る丘陵と、『奴国の森』なる雑木林、これらに挟まれる場所に湛えられた小さな池、これすなわち上散田池(かみさんでん-)と呼ばれる溜池である。 面積およそ2,360u。名の由来は不明。当地の古い小字(こあざ)であろうか。 鯉(こい)をはじめ種々の魚が生息しているようで、魚釣りが営まれた痕跡が端々にのぞく。縁の部分では時に、非常に細く短い釣竿を片手に何らかの小魚を釣り上げるべく遊ぶ、子供達の姿を見ることができる。 |