山田宝満神社の天神社

2007年1月11日
 『天満宮(てんまんぐう)』との額とともに『学問の神様』との札の掛かるこの社、すなわち天神社(てんじん-)は、ちょうど拝殿の前方右手、鳥居の近くにある。

 中には神社の神殿を模したことを思わせる模型が納められている。境内由緒書には、木彫の御神像『天神像』を1体その内に納める、とある。 

 右手の小さな祠は、境内に由緒などの手掛かりは無いが、史家赤司岩雄(あかしいわお)の著書『大野城市巡杖記』にあるこの宮の説明のなかに、この祠のことであると見られる次のような一節がある。

境内の北西隅に間口27cm、奥行20cm、高さ50cmの陶製の祠があり、御神体はないが地元の人達はこれを元宮様(もとみやさま)と呼んでいる。

 昭和50年の国土調査の時までは社地の西南の隅にあったものをここに移して石の台座の上に安置したものである。

 元宮様との伝承があることから推測すればこれが摂社御笠森神社(祭神神功皇后)ではないだろうか。』...

 昭和50年、すなわち西暦1975年。『御笠森神社』とは、御笠の森からこの宮の境内に移された祠があるという記録が古書にあり、その祠のことを指している。


山田宝満神社|紀行道中写真館

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