太郎左近社

太郎左近社の左側貌 九州北方、福岡県(ふくおか-)、古都として知られる太宰府市(だざいふ-)の東部に、石坂(いしざか)という地区がある。天神(てんじん)の総本宮として名を馳せる太宰府天満宮(-てんまんぐう)の鎮座の地からわずか南の場所に位置するこの地区は、東方間近に筑紫野市(ちくしの-)との境界を据え、南に高雄山(たかお-)という小山をまた据え見る。

 太宰府天満宮とそのゆかりの禅寺『光明寺(こうみょう-)』、西暦2005年の末に開館に至った九州国立博物館。こうした、太宰府天満宮を中心とする観光事物がある場所一帯は、宰府(さいふ)という地区の中央部にあたる。
太郎左近社の全貌
路傍に位置する社と境内

 この宰府地区と隣接する石坂地区との間には、『梅大路』と呼ばれる通りから東に分岐して筑紫野市中に入ってゆく、県道76号、すなわち福岡県道76号筑紫野太宰府線が走っている。九州歴史資料館や筑紫女学園大学・短期大学を路傍に携えるこの道の、そのまさに路傍。石坂地区から宰府地区へと北にのぼりゆく小道のすがらに、一宇の祠がある。

 北の太宰府天満宮の末社の一つというこの祠を、太郎左近社(たろうさこん-)という。

  • 社名(堂名):太郎左近社(たろうさこん-)
  • 御神体(本尊):不詳
  • 創生時期:不詳
太郎左近社の正面貌
境内
 坂道の脇にやや西向きに建てられた、瓦葺(かわらぶき)屋根の木造の社。これとその脇に安置された数体の地蔵が併せて境内を形作る。隣接する雑木林の傍に石造りの燈籠が置かれているが、これが境内事物にあたるものどうかは定かではない。

 社には注連縄(しめなわ)が張られ、一見では神社であることを思わせもするが、社の全面ところどころに貼られた『筑紫四国八十八箇所...』という巡拝者が貼ったものと見られる紙の札が、仏堂であることを思わせもする。

境内由緒書の記述
 社の傍に置かれた案内板には次のような説明がある。
太郎左近社の脇に見られる『旧小字』の石塔
旧小字『太郎左近』
  • 太宰府天満宮末社
  • 太郎左近社 由緒
  •  今社を"たろしゃくさま"と申し上げ古図によれば天満宮神域に祀られていた。室町以降この地に移されたものと思われ、字名を現在太郎左近と呼んでいる。
  •  健康保持の守護神とされ近年厄除、交通安全、学業成就等の信仰深まり特に高血圧、耳病、眼病、心臓病、内臓、足腰の病など医者より見はなされた難病が治癒されているのをみても天神さま侍従の医師か、その道の霊能者の神霊が祀られているものと思われる。
  •  記
  • 一、大祭日、 二月一日、八月一日(御日祭)
  • 一、祈り方、 手型、足型にて患部をさすり祈る 病名を年の数だけ紙に書きて中に納め祈る (例) めめめめめ(眼病)五才男(氏名)
  • 太宰府天満宮内 太郎左近社係
  • 電話(九二二)八二二五番
  • ...


所在は福岡県太宰府市石坂4丁目7番。最寄の電停は西日本鉄道太宰府駅。ほど近くに石穴神社(南方)などがある。

神社|福岡県太宰府市|紀行道中写真館

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