年賀の祭に桃の幼女、ふとその刹那をゲームに興じる。
参道を占める人波の列は祭にぶつかって動かない。
幼女はそのポケットからゲームを取り出した。ポケットゲームあるいはゲームウォッチとも呼ばれよう、幼き彼女のその掌(てのひら)にも容易く収まる代物である。そして些細な時間をそれに興じた。
全くとして動きを見せない詣での人の波のなかで、幼女は時折
けだるそうな顔をし
、時に
空(くう)をまた見つめる
のだった。
年賀の祭と桃の幼女
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紀行道中写真館
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