年賀の祭に桃の幼女、けだるい顔をする。
人波は熱気をそこに湛えて、動く気配を全く見せぬ。
空(くう)をその場に見つめて
時折、
ゲームに興じて
また時折。祖父母の姿を背後に立って、幼女は時折けだるそうな顔を、同じく波のさなかに時を待つ傍観の者の目に見せた。
人波のわずか前方の道では、名のあるこの宮の名のある祭事の役者が蛮声を上げて走る。それは幼き彼女のその目に映れど、興味の外の出来事なりしか。彼女の瞳はそこでまたも、しばらくの時を
空の彼方に
。
年賀の祭と桃の幼女
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紀行道中写真館
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